大桑城 美濃守護土岐氏 最後の守護所

【大桑城下の四国堀跡】
【歴 史】建久年間(1180〜1198)に山県氏流大桑太郎が大桑郷に領を構えて定住していましたが、大桑太郎領地没収後に、代わって逸見義重が入封し数代に渡って大桑城に居住しました。14世紀末から15世紀末にかけては美濃国守護であった土岐氏の一族が大桑に住み、天文4年(1535)になると大桑城は土岐氏の府城として機能することとなります。東濃の地から美濃国守護として大富館→長森城→川手城→大桑城と府城を移した土岐氏にとって大桑城は最後の府城となりました。大桑城は斎藤道三の国盗りの舞台となり再三にわたって攻撃を受け、天文21年(1552)ついに落城となり、美濃守護土岐頼芸は東国に落去となりました。現在麓には四国堀などの遺構が残り、登城途中にも番所跡や霧井戸の遺構を見つけることができ、山頂にはミニチュアの模擬天守が建てられてます。また山頂からの眺望は遮るものがなく絶景です。

■場所:山県市高富町大桑、美山町青波 ■築城主:大桑太郎か逸見義重
■別名: ■城形式:山城
■築城年:建久年間か承久年間 ■城遺構:曲輪、石垣、堀切、竪堀


【大桑城のミニ模擬櫓】

【大桑城址番所跡】

【伝 切井戸跡】

【主郭下の郭跡の石垣】

【南西側の腰郭群跡】

【伝 馬場跡】

【伝 天守臺跡】

【伝 臺所跡】

【竪堀跡】