【西高木家陣屋跡の長屋門】 |
【歴 史】高木家は、清和源氏源頼親を祖とし大和の高木村に住み氏とした。その後伊勢国に移り室町時代の中頃には美濃国石津郡駒野に住し、斎藤道三や織田信長に従い、駒野・今尾を与えられこの地方を根拠としていた。信長亡き後は信雄に従い、秀吉により信雄が秋田に遠流されると高木貞利は一族と共に甲州へ寓居した。慶長5年(1600)関ヶ原の軍功により時・多良郷の内、貞利(西家)2300石、貞友(東家)1000石、貞俊(北家)1000石を拝領、翌6年入部した。この三家は交代寄合美濃衆といい、大名格で寓せられ参勤交代を行い江戸期を通じ在地して所領や周辺の治安維持に当たり明治に至った。 『現地案内看板より本文抜粋』
高木家の陣屋群がある上石津町は三重県境に位置する山村であり、変に市街地化しておらず、周辺は在地領主の陣屋跡としての雰囲気が色濃く残ります。陣屋資料を展示している資料館もあり、地方の陣屋遺構というものの価値を改めて見直してしまいます。 |
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