阿木城(あぎ) 岩村攻防時の陣城跡か

【阿木城 主郭背後の堀切】
■場所:中津川市阿木
■主な城主:戸田甚左衛門、大藤権允、堀田某など
■別名:
■形式:山城
■築城年:不明
■城遺構:曲輪・横堀・堀切・土塁・虎口
■標高:532m
■比高:70m

「遠山譜」では、遠山一族の中でも岩村の遠山左衛門(景任)・明照の遠山久兵衛(友忠)・明知の遠山与助(景行)・飯羽間の遠山右衛門(友信)・串原の遠山右馬助(景男)・苗木の遠山勘太郎(友勝)・安木の遠山三郎左衛門(某)を遠山七頭と記しています。もし“安木”が“阿木”と同一であるならば、阿木城は遠山七頭のひとり遠山三郎左衛門の居城としたところとなりますが、詳細は不明です。「丹羽氏聞書」では戸田甚左衛門という人が居城したとあります。しかし最近では岩村城攻防戦の時に築かれた陣城であるという見方が強くなっているようです。現在の阿木城址には市指定史跡を示す案内看板の他にも、所々に遺構の表示を示すプレートが立てられています。実際に登城してみると登城口も整備されており、非常に保存状態の良い円形の主郭等の遺構を見る事ができます。近くにある明知鉄道の阿木駅に阿木城址見取図が貼ってありました。


【堀切跡】

【主郭下の土塁跡】

【二の郭跡】

【竪堀跡】

【主郭跡】

【主郭跡の切岸】

<阿木城へのアクセス>
明知鉄道阿木駅前の道(県道406号線)を駅から見て右方向に200m程進むと、左側に自動精米機が設置されている場所があり、その手前角から左側に登っていく道(阿木城の表示あり)があります。この道を登っていった突き当りを右折し、奥まで進むと阿木城の登城口があります。3台分くらいの駐車スペースはあります。