漆原城(うるしはら) 二重堀切と馬出が特徴的な城

【漆原城址 主郭西側の二重堀切跡】
■場所:恵那市上矢作町漆原
■城主:遠山友忠か
■別名:城山砦、阿寺砦、明照砦
■形式:山城
■築城年:1560年代〜1570年代か
■城遺構:曲輪・横堀・竪堀・堀切・虎口
■標高:461m
■比高:90m

『巌邑府誌』によれば遠山友忠が城主であり、砦の南側は「箕作」と呼ばれていたという。技巧的かつ一貫性のある縄張りは、類例から考えれば甲斐武田氏が岩村城を拠点とした時期に築城したものと考えられる。『岐阜県中世城館跡総合調査報告書第3集(岐阜県教育委員会 2003年刊行)より本文抜粋』
詳細な歴史は不明な漆原城ですが、馬出や二重堀切、竪堀など見ごたえのある遺構が主郭周辺にコンパクトにまとまっています。技巧的な遺構を見ていると武田氏の影響を受けていると思ってしまいますが、武田氏が岩村城を拠点とした時期に築城したのであるならば、「巌邑府誌」にある遠山友忠が本当に城主であったのかと考えてしまいます。同じような来歴を持つであろう前田砦とセットで訪れたい城址です。


【主郭跡】

【馬出内部】

【主郭と馬出を隔てる堀切跡】

【馬出下の横堀跡】

【馬出東側下の竪堀跡】

【主郭と馬出をつなぐ土橋跡】

<漆原城へのアクセス>
恵那市内を走る国道19号線の正家交差点から国道257号線に入り、ひたすら南進します。途中にある道の駅「ラ・フォーレ福寿の里」を過ぎてから2つ目の城山トンネルを愛知県方面に抜けたすぐ右側に登城口の看板を確認することができます。トンネルの手前の右側からも登城できますが、こちら側には城址を表す表示はありません。なお城山トンネルは国道19号線から国道257号線入って約24kmの地点となります。付近に駐車できそうなスペースはありそうですが(自己責任)、城山トンネルから恵那市側に1.3km程離れた上矢作中学校の裏側にある上矢作町河川公園駐車場を利用するのが安心です。ちなみに公共機関を利用する場合は、平日限定でしかも時間的にも1往復のみのチャンスとなりますが、明知鉄道岩村駅前からコミュニティバス上矢作線に乗り、越沢口か三作で下車して、徒歩5〜10分くらいで登城口に着きます。三作の場合はトンネル南側左、越沢口の場合はトンネル北側右から登城することになります。土日祝は昼間に往復できるバスの組み合わせがありません。